コンクリート打放し 冬寒く夏暑いは本当か?

コンクリート打放しは、冬寒く夏暑いから我慢しないといけない、と思われていませんか?それは大変間違っています。

なぜ冬寒く夏暑い事が起こるのか というと、外部に面する壁に断熱材を入れていないからです。マンションはコンクリートで出来ていますが、木造よりも冬は暖かく夏は涼しいです。体感的に2℃~5℃は快適です。外観がコンクリート打放しかそうではないかだけで、マンションと変わりないのです。もし室内をコンクリート打放しにしたいなら、外部と接していない壁、または天井しかできません。写真のように窓のある外部に面する壁を、コンクリートのままにすると、冬は極寒、夏は灼熱という事が起こります。写真の緑色の断熱材を 床に敷いてからコンクリートを打ったり、壁に吹き付けたりして熱を遮断します。そして壁にはプラスターボードを貼ってさらに壁紙などを貼って仕上げます。    室内に打放しを見せたいときには、外部と接しない場所、内壁をコンクリート打放しにすれば良いです。写真の打放しの天井は、上の階に部屋が有る場合か、屋上が外断熱の時です。

また、コストが高いという心配を、現場監督さんに確認すると、木造も今は省エネ住宅仕様でそこまで安くない、コンクリートの7.8割。コンクリートにすると耐用年数60年ですが、木造は30年。火災保険料もコンクリートは木造の1/3以下で、不燃性、耐震性も木造よりはるかに優れています。3匹のこぶたの話はどうだったか。コンクリート打放しにすると なぜ割高に感じるかというと、内装をグレードアップしている事が考えられます。また、壊すのに高くつくというのもあります。しかし、レジ袋をやめようなど廃棄物を減らしていく世の中に、建物を造っては壊し、という日本独自の風習は いつまで続くのか。台風や洪水のレベルが上がって、建物も耐久性を問われ、不動産屋の設定した価格と価値が合っているのかを、再確認する時期に来ていると思います。